ごあいさつ

 みんなちがってみんないい!
子ども達は、伸び伸びと遊び、それぞれの違いを認め合いながら互いにかけがえのない存在として思いやりの心を育んでいます。 日々の幼稚園の活動を通して神様の愛、両親そして周りのたくさんの方々の愛を感じ、信頼する心、委ねる心、感謝の心を育みます。

聖クララ幼稚園 園長 伏島 隆興


<11月のえんだより> 

 運動会が終わり、子どもたちは一回りも二回りも成長したように感じます。すばらしい運 動会でした。保護者の皆様方の強いご支援をいただき、子どもたちも一生懸命頑張って、大 きな成果を上げることが出来たと思います。ここで培った力は、生涯に渡って活かしていく ことが出来る、大きな力の礎になると思います。

11月は「感謝すること」の大切さを中心に保育を行っていきます。今月選んだ聖句で使 徒パウロは「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」と 言っています。パウロという人の生涯は様々な苦難に満ちていたので、いったどうしてその ようなことが言えるのかと思ってしまいます。しかし、パウロが書いた様々な手紙を読むと、 本当にパウロは苦難の中で喜び、感謝の心に満ちていたことがわかります。それはパウロの 中に満ち溢れていた神さまの愛によるものでした。

私たちにも愛され、大切にされているという信頼に包まれているとき、困難があっても喜 びを感じ、感謝の気持ちを表すことが出来た体験があると思います。感謝は、愛される喜び を通して自ずと現れる心です。喜びがあるから感謝出来るのです。本当の喜びは苦難の最中 にあっても見出すことが出来る力です。すべての源は愛にあります。

 マザーテレサの言葉に「喜びは祈り、喜びは力、喜びは愛」という言葉があります。また、 マザーは「愛の反対は無関心。ありがとうの反対は、あたりまえ」ともおっしゃいました。 深い意味を持つ言葉だと思います。マザーテレサは喜びの使徒といわれるように、深い喜び に満たされ、多くの人に喜びと希望をもたらした人でした。絶えず困難に直面しながらも、 このような生き方を深められたのはイエス様に愛されていることを確信し、それに応えた いとの強い思いに駆られたからだといいます。

 「ありがとう」という言葉の反対は、「あたりまえ」というマザーの言葉は日本語にも通 じるものがあると感じます。日本語では有難いと漢字で書きますが、それはあらゆることが 当たり前のことではなく、本当に有難くかけがえのないものだから感じる心を表した言葉 なのだそうです。美しい言葉だと思います。人としてお互いの関わりが、有難くかけがえの ないものとなるためには、お互いを大切にしあうことが必要です。このことを肝に銘じなが ら11月を過ごしていきたいと思います。

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