みんなちがってみんないい!
子ども達は、伸び伸びと遊び、それぞれの違いを認め合いながら互いにかけがえのない存在として思いやりの心を育んでいます。 日々の幼稚園の活動を通して神様の愛、両親そして周りのたくさんの方々の愛を感じ、信頼する心、委ねる心、感謝の心を育みます。
聖クララ幼稚園 園長 伏島 隆興
<6月のえんだより>
5月に入ってから夏のような猛暑、そして急激な気温低下など、寒暖差が非常に激しい日々が続きました。通常の自然現象ではなく、人間が介在する様々な事象を原因とした負の影響を感じざるを得ません。私たちの日々の生活が自然の恵みに支えられていること、私たちが自然と共生する存在であることを、子どもたちと共に感じ、味わい、考えていくことが出来ればと願っています。
これから梅雨期に入り、それを経て、夏に向かいます。季節が変化していくことを感じ取ることで、私たちは多くを学ぶことが出来ます。聖クララ幼稚園では、どろんこ遊びをすることが恒例です。どろんこ遊びは、神さまが創造された自然の恵みである土を体感することを通して、豊かな体験、学びを深める機会です。どろんこを目で見て、手で触れて、体中泥だらけになって遊ぶことは、神さまが与えてくださった身体感覚を豊かに育む良い機会でもあります。大人になってしまうと、泥は汚いものという観念にとらわれてしまい、ともすれば、その観念に支配されてしまうことがあります。このような観念によって生きることの喜びを狭くしてしまうこともあります。子どもたちは純粋に喜びを感じ取る力をもっています。どろんこ遊びの中に無垢な喜びを見出すことで、自然を愛おしむ心が涵養されます。お友だちと共に楽しみを分かち合いますので、お互いを大切にしあう心も育っていきます。生きるということは、喜びを分かち合うことによって紡がれていくことが大切です。子どもたちのどろんこ遊びが、たわいもない遊びであったとしても、それが自然と共生し、持続可能な地球環境を未来に向かって創造していく歩みの礎になると、私たちは信じています。
5月には全体朝礼も始まりましたし、マリア祭も皆でお祝いしました。皆で共に過ごす園生活がこれからも深まっていきます。色々慣れてくると、様々な壁にぶつかります。その壁を、お互いに助け合い、支えあうことで乗り超えることが成長の要となります。その歩みを温かく支援するのが聖クララ幼稚園の教育です。そのために教職員一同、日々誠実に歩んでまいりたいと思います。
6月はイエス様のみ心の月でもあります。溢れ出るほどの豊かな愛で私たちを愛してくださるイエス様の豊かな祝福をお祈りいたします。