生きることへの喜び

 ローマ教皇フランシスコは、昨年の12月8日(無原罪の聖マリアの祭日)から今年の11月20日(王であるキリストの祭日)までを「いつくしみの特別聖年」と定めました。教皇はその理由を、「わたしたちのまなざしを、もっと真剣にいつくしみへと向けるよう招かれるときもあります。私たちが、御父の振る舞いを示す効果的なしるしとなるためです。」と述べています。そもそも「神のいつくしみ」とはどのようなものでしょうか。調べてみますと、「いとおしむ、大切にする」とあります。さらに「忠実さ」を含む、とも書かれています。また、いつくしみとともに「あわれみ」という言葉もよく使われます。元となるヘブライ語の「ラハミーム」は、「母胎」「腸(はらわた)」を指す言葉で、母親が自分のお腹を痛めた子供をいとおしむ情愛を示すものとあります。学園通信「信望愛」の331号で、平松学園長神父様が詳しく説明してくれています。「わが子のことでからだの奥からわき起こる親の愛のように、神様が『はらわたがちぎれるほど』の愛を持って、すべての命をいつくしまれること、そして神様の愛・いつくしみは「深い自然な気持ちとして心からわき起こるもので、優しさ、共感、寛大さ、そしてゆるしの気持ちである」。

 教皇フランシスコは、カトリックの信仰を生きる者にとっても、そうでない方々にとっても、「優しさ、共感、寛大さ、そしてゆるしの気持ち」を持って他者に向かう生き方を呼びかけられているのではないでしょうか。私たち一人ひとりがいつくしみの心を持って生きることが、ことばを越えて、生徒達に生きることへの喜びを伝えることとなるような気がします。

2016年6月8日(水) 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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