マザー・テレサの思い

 教皇フランシスコは、2016年9月4日(日)にヴァチカンにおいて、福者マザー・テレサの列聖式を行うと発表されました。マザー・テレサが亡くなって21年が過ぎます。聖ヨゼフ学園では中学3年生でマザー・テレサの生き方について学びます。マザーは旧ユーゴスラビアのマケドニアで生まれました。18歳で修道会に入会し、紅茶で有名なインドのダージリンにある修練院に派遣されます。3年後、ロレッタ修道会の修道女として初誓願を立てました。その後シスター・テレサとして、コルカタのセントメリー高等学校の社会の教員として働きます。数年後には校長となり重い責任を担うことになりますが、黙想のためダージリンに向かう途中で「神の召命」を受け、ロレッタ修道会を出て貧しい人々の中での奉仕生活に入ることを決心します。様々な困難を乗り越えて4年後の1950年、「神の愛の宣教者会」を設立、会の責任者としてマザー・テレサと呼ばれるようになります。貧しい者の中の最も貧しい人に使える生活の始まりでした。

 聖ヨゼフ学園の卒業生には教員や保育園の保母さん、病院の看護師になる人が何人もいます。「誰かの役に立ちたい」という純粋な思いから、敢えて厳しい職業を選ぶ方が多いようです。直接の奉仕ではありませんが、様々な職業についている卒業生と話すとき、全く同じようなことを耳にします。「人の喜びとなるように」「自分の能力を誰かのために使わせていただく」。職業に貴賤なく、どの様な仕事でもそれぞれが支え合い社会が成り立っているのです。マザーの思いを胸に誇りと自信を持って生きている卒業生に拍手。

2016年8月31日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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