未来を思い浮かべるために

 高校2年生の修学旅行に行ってまいりました。長崎の歴史は、250年以上の潜伏キリシタンと、世界で2番目の原子爆弾を抜きには語れません。私たちの修学旅行もまさにこの点に焦点をあて、現地でしか感じ取ることのできない悲しみの歴史を学ぶことにあります。初日から、被爆者の方の体験を聞き、遠藤周作の「沈黙」の舞台となった外海(そとめ)地区を訪ねました。被爆体験を話してくださった山脇佳朗さん、ド・ロ神父様によって作られた外海救助院のシスター赤窄、共通していたことは、悲しい歴史に終わるのではなく、未来に向けた力強いメッセージを生徒たちに託してくれたことでした。時間やルールを完璧に守った生徒へのご褒美は、さわやかな青空と、長崎の優しい笑顔でした。最後の訪問地平戸では、日本訪問中のアメリカ日系人のグループと大いに盛り上がり、感動したハワイからのおじさまに、美味しいマカダミアンナッツをいただきました。彼らもまた、多くの苦しい歴史を生きられた方々です。いつも思います。苦しい体験を乗り越えた方々は、皆優しい。

2018年11月12日(月)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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浦上天主堂での「み言葉の祭儀」司会進行から共同祈願、すべて生徒たちで行います。

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遠藤周作文学館の裏庭です。五島灘の海がとてもきれいでした。

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稲佐山の夜景。香港・モナコ・長崎は「世界の新三大夜景」だそうです。

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卒業生来校、中央の2人。51回生のHさんとHさん。おしとやかで上品な仲良しです。

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