心遣い

 ふと気がつけば6月は過ぎ去り7月になりました。しかしながら、梅雨はこれからが本番!というような天気が続いています。私は6月から7月に変わるこの時期になると思い出すことがあります。それは「水無月」という和菓子にまつわることです。「水無月」とは、三角形の白いういろうの上に小豆がのせてあるお菓子のことで、京都では6月30日に食べる習慣があるそうです。私が知ったのは今から30年以上も前のこと。京都に住んで3か月目、私は足を骨折して松葉杖生活をしていました。そんな時、「今日は水無月を食べる日やねん。あんたも食べときや」と差し出されたのがこの水無月。初めてのモチネチの食感、甘くないのにほんのり甘い不思議な味(食レポが拙く申し訳ありません...)。その時は何もわからず「ラッキー」ぐらいだったのですが、後から知ったその意味「夏越(なご)しの祓い」。つまり「今はつらいかもしらんけどがんばりや。これから半年はええことありますように」のエールだったのかと。今だったらよくわかる、ちょっとした心遣い。この時期になると思い出します。

2021年7月2日(金)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉

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事務室前 「ご自由にお使いください」 とタオルが置かれています 学園の至る所に飾られている紫陽花とともに梅雨ならではの事務職員の皆さまの心遣いです 本当に嬉しくなります

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