特権
校長ブログの掲載がだいぶ空いてしまいました。体調不良等ではなく、いたって元気に過ごしております。ご心配をお掛けしまして申し訳ありませんでした。その間、学園は夏休みに入りました。とは言うものの補習や面談、クラブ活動に勤しむために、多くの生徒が登校してきています。それでも、セミの鳴き声、入道雲と青い空の中、夏休みのワクワク感は昔も今もそんなに変わらない気がします。
さて、この夏休み、校長には特権が一つあります。それは中学3年生と個人面談ができることです。ずっと担任をやっていなかった私にとって、生徒と面談する、というのはこの上ない喜びです。さて、結果は......。生徒は「すごい！」 本当に「すごい」みなさんです。4月に「お互いのタラントンを見いだし、伸ばす聖ヨゼフ学園」と今年の重点目標を掲げていましたが、すでに自分自身のらしさ、そして仲間へのリスペクトがあふれています。
とにかく中学3年生は語る語る、しかもしっかりと自分の言葉で。主人公が自分とよく似ていて共感するとともに成長が感じられるので自分もがんばろうと思う、と本を紹介してくれた生徒。アニメとゲームの元ネタから過去の歴史や神話、現実へのつながりを熱く語ってくれる生徒。自分が想像する将来の姿のために今すべきことをしっかり計画している生徒。あたりまえですが誰一人として同じ面談はありません。そして今あることへの感謝。それぞれがそれぞれの中学3年間、いえ15年間を自他ともに過ごしてきているのだと改めて感じました。
今日の面談である生徒が述べた3年間です。
「中1は、緊張ばかり、知らない人ばかりで馴染めていない自分がいた」
「中2は、休校で、せっかく近づいたのに心が離れて距離を感じた自分がいた」
「中3は、ここに居ていいのだ、飾らなくてもいい自然な安心感、不思議な心地よさを感じた自分がいる」
ちゃんと自分が仲間とともに成長していったことをわかっています。みなさんの成長に少しでも携わることができて、本当にしあわせです。
2021年7月30日（金） 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉
この扉の向こうでみなさんが自分の成長を語ります
