まるで天使

 ある小学校の先生が嬉しそうに話してくれました。小学一年生の給食の時間に、あるグループの子供たちが興奮気味に「優しい牛乳、優しい牛乳」て盛り上がっていました。先生が近づいて行くと「せんせい!この牛乳は優しい牛乳なんだよ」。ん?「優しい牛乳」?お腹に優しいのか、何に優しいのか、もしかしたら「おいしい牛乳」の間違い?「優しい牛乳って何のこと」先生が聞きました。子供たちは嬉しそうに、『この牛乳は当たりなんだよ。それもね、全員の牛乳が当たりなの、一人だけが当たりだと、ほかの人がかわいそうだから、みんなの牛乳に「当たり」って書いてあるんだよ。』近くの友達も「だからこの牛乳は優しい牛乳なの」。先生が子供たちの示した「当たり」を確認したら、成分表に(250ml1本あたり)って書かれていました。

 これだから教師はやめられない。まるで天使のような子供たちです。「当たり」そのものより、全員に書かれていることを喜ぶ感性を大切にしたいものです。

2016年3月2日 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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確かに、「あたり」です。

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