記憶力

 昨日の入学式に続いて、今日は一日、新入生のオリエンテーションでした。一時間目は校長講話。緊張感の中にも、にこやかな笑顔が見えますし、何よりも挨拶がしっかりとできる新入生が多い気がします。嬉しいことです。ここ数年、生徒の緊張感をほぐすために、講話の最初に記憶力の話をします。記憶力の話? それは今から4年前のことです。社会科の先生で、私と同期の先生がいます。仮にT先生とします。T先生がにこにこ(にやにや)しながら近づいてきて、「先生、漢字って残酷ですよね」「何のこと。言っていることがよく分からない。」と私。T先生「清水先生、むしるって漢字知っていますか?」「これって漢字検定一級レベルなんですよ」自慢げに言ってきます。そして「むしるって、少ないに毛って書くんですよ、残酷ですよね」 その場で三省堂の国辞典を調べると「毟る」①つかんで引きぬく」「毛をーー。むしり取る」と書かれています。T先生より残酷な辞書。この「毟る」という話をすると、生徒達はとても嬉しそうに緊張が解けていきます。そして何よりも、卒業するまで忘れないようです。自分は記憶力が悪いって思いこむことで、覚えることをあきらめる人が多いようです。記憶力は確かに個人差はありますが、関心の持ち方によって随分と変わってきますよね。

2016年4月8日 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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同窓会植樹の八重桜、今年もきれいに咲き始めました。

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今日から正式に、学校公認のリュックが使用されるようになりました。教科書などの大型化で、要望が強く、何年も検討してきました。

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