今朝のバスにて

 「ごきげんよう」「お願いします」小学校一年生の男子児童が、元気よく挨拶しながらバスに乗ってきました。すでにバスの後部にも何人かの一年生が乗っているようです。「すごい!一年生がいっぱいだね」「ほんとすごい!一緒だね」毎日のバスなのに、しかもほとんど同じメンバーなのに、彼らにとっては毎日が新鮮なのかもしれません。楽しそうに、元気に話しているのですがその声は徐々に大きくなり、笑い声も響いてきます。すると「静かにして」大きく叱るような言い方でなく、優しいお姉さんが静かに、でもはっきりと教え諭すような言い方です。振り向かなくても、だれの声かわかりました。小学6年生の女子児童です。いつも元気よく運転手さんに挨拶しながら乗ってくるヨゼフ生です。今日は先に乗って後部座席にいたのでしょう。注意された1年生の男子たちの声は、急に静かになりました。でも、1分と持ちません。最初は小さな声で話していたのに、間もなく元の元気な声に戻ってしまいました。話している内容も一年生らしい、かわいいものですが、声が大きい。すかさず「静かにして!」シーン。やがて降りるバス停に着き、ドアが開きました。私も立ち上がりドアに向かうと、こぼれるような笑顔の1年生が数人、その後ろには静かに6年生のお姉さんが立っていました。一年生男子たちは、元気な声で運転手さんに「ありがとうございました」と大きな声で挨拶し、運転席に向かって一人ひとり頭を下げてから降りていきます。毎日の日常の中に、元気な1年生と優しいしっかり者の6年生がいる。気持ちの良い、朝のひと時でした。先生の出る幕もない、六年生の児童に拍手。ありがとうございます。

2016年10月26日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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