笑顔と心の交流は「ごきげんよう」から

「ごきげんよう」「おはようございます」朝の通学時に正門前で聞こえてくる爽やかな声。昨日から生徒会の風紀委員会のメンバーと顧問の先生が中心となって「朝の挨拶運動」を行っています。昨年は各クラブ活動の協力をいただきましたが、今年は風紀委員以外はボランティアという形で協力を呼びかけたようです。挨拶は強制されてするものではありません。挨拶は世界の各地で大切にされてきた習慣や文化的背景をもとにそれぞれの形が出来上がりました。今から30年以上前の話になりますが、アメリカに滞在していた時のことです。滞在中多くの時間を共に過ごした友人(先輩)で、中米のホンジュラス出身のプラザ-(フランシスコ会の修道士)がいました。時間があると私のためにアメリカの文化や黒人奴隷の歴史、カトリック教会の現状、スペイン語なまりの英語のレッスンまで、本当に多くのことを教えてくれました。彼は日本が大好きでいつか日本に行きたいと話していましたが、一方で日本人にはなりたくないとも言っていました。その理由は、「母親や家族とハグやキスができないなんて考えられない」というのです。アメリカ人だけでなく多くの外国の方々はよく挨拶します。朝起きた時から、出かける時、帰宅した時、寝る前などは必ずハグします。ほっぺたにキスもします。(私のホームステイした家族だけかもしれません) もちろん日本には日本独自の文化があり、ある程度の距離感を保ちながら静かにことばを交わしたりお辞儀をする、言葉以上に態度やしぐさで気持ちを伝えることを大切にしてきました。多様な国籍や文化、歴史を抱えたアメリカの人にとって、心を通わせる大切な手段としての挨拶はとても重要でした。日本は村社会でしたから、みんな良く知っている人たちばかりです。さりげないしぐさや言葉で十分通じるし、その方が美しいとされてきました。学校はこれからの進まれる社会に対応していくための事柄を学ぶ場です。生徒の皆さん、自ら進んで挨拶をするということは、心を開き相手を受け入れますよ、という大切なメッセージです。「ごきげんよう」の元気な声に笑顔と心を添えて、一日のスタートを切れると良いですね。風紀委員の皆さん、ボランティアの生徒たちありがとうございます。

2017年2月15日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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2月の最も寒い時、花粉も飛び始めましたが、元気に挨拶してくれました。

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先生方も一緒に立ちました。バス停の近くにも別のグループがたちました。

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