信頼
毎週２時間、高校三年生の宗教を担当しています。校長職の仕事がおろそかにならないように気をつけながら、授業の準備をしています。とは言うものの、週二時間の授業は、貴重な私のエネルギー源です。高校３年生のテーマは「愛と死」。愛することについて様々な角度から考えてほしいと思います。また、後期は死について考えます。映画「パッチアダムス」の中に、死に直面している患者に対し、主人公のパッチが天使の格好をして「死」を語る場面があります。死は逃れられない現実としてあり、それを受け入れることによって豊かな人生があるのです。昨日、授業の中で生徒たちに、「死」を表わす言葉を一人ずつ発表してもらいました。２クラスの生徒全員が、躊躇することなく一人ひとりの考えを発表してくれました。「長い旅行」「魂が天国に行く」「人生のゴール」「永眠」「転生する」「心臓が止まる」「永遠の瞬き」「お星さまになる」などなど。友人の発表を聞きながら、笑顔でうなずき、自分の発表に備える様子を見ている時、「信頼」という言葉が浮かびました。この子たちは、お互いを認め、信頼していると確信したのです。何の心配もなく自分の考えを伝えることは、実はとても難しいからです。楽しいひと時でした。
2019年10月17日（木）聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
卒業生来校。44回生のFさん。卒業以来ニューヨークで活躍しています。ご主人と共に訪ねてくれました。お姉さんも卒業生です。
