図書館を活用した授業「Why Biomimicry?」(高2コミュニケーション英語)
高校2年生のコミュニケーション英語では、1月末から2月下旬までの14回を使い、教科書のLesson"Why Biomimicry?"に合わせて、バイオミミクリーと地球環境問題の関連を考える探究型学習を行いました。
バイオミミクリーとは、「生物の生産物や器官、機能などの特性を把握し、それを次に人工的に設計し、合成するといった生物模倣工学」のことで、バイオミメティクスとも呼ばれます(『現代用語の基礎知識』2017より)。
教科書では、バイオミミクリーの提唱者であるJanine Benyus氏の考え方を取り上げて、「バイオミミクリーの技術を使うことによって、環境を破壊することなく生き残れる」と述べています。ではなぜ、バイオミミクリーの技術を使うことが自然と共生することにつながるのでしょうか?それを、探究型学習を通して考えることにしました。
図書館では、英語教員と協働で授業を組み立て、資料やワークシートの準備を行いました。また、資料の使い方、発表構成の仕方や参考文献の書き方を指導しました。
生徒たちは、環境問題をどうバイオミミクリーと結びつけるか、そしてそれをどう論理的に表現するか、試行錯誤しながら考えをまとめていました。環境問題は多岐にわたり、それぞれが相互に結びついています。なかなか全体を理解することは難しいですが、生徒たちにとっては環境問題について考えるいい機会になったのではないでしょうか。
- (生徒感想)
- ・聞き手を説得できるような論の進め方を学ぶことができた。"Why Biomimicry?"の答えが
- グループでそれぞれ違うので、プレゼンを聞いて新しい視点を持つことができた。また、
- なるほどと思うことが多く、楽しかった。
- ・グループワークは個人で作業をするよりも難しいと感じました。アカデミックな話題を英語で
- プレゼンするのは、班の全員がお互いの作業を理解して共有しなければいけないので、コミュ
- ニケーションがとても重要だと感じました。
- ・内容は難しかったし、それについて自分の意見を言葉にして伝えることも大変だったけれど、
- 皆で色々考えて、形にすることは楽しかったです。
学校司書
中間発表の様子。みんなから質問が来てやや緊張。先生や学校司書からもアドバイス。
キーワード:探究学習、探究型学習、調べ学習、アクティブラーニング、バイオミミクリー、バイオミメティクス、ネイチャーテクノロジー、石田秀輝、生物規範工学、下村政嗣、環境問題
カテゴリ: 図書館より|投稿時刻:2017年2月22日