3年生探究

3年生の探究Unit3は「制約は創造の源泉である」です。

まず、身の回りにはどんな制約があるのか、制約にはどんな効果があるのかを考えました。
その際に、"自分が好きなタイミングでいつでも鬼と逃げを交代できる"、
"タッチされてもつかまらなくてもいい"「何でもありの鬼ごっこ」と
"鬼に影をふまれたら鬼を交代する"「制約ありの鬼ごっこ」の遊びをそれぞれ体験しました。
制約がない「何でもありの鬼ごっこ」は、
開始1分後には「訳が分からなくてつまらないです!」「早く制約ありの鬼ごっこをやりたいです!」との声が続出しました。
一見、制約というと、何かが自由にできないという、マイナスなイメージを想起しがちですが、
子どもたちは、制約の良い面を実感することができたようです。
理科の学習内容である「かげと太陽」の学習内容もかげふみ鬼と関連させて探究の時間の中で学んでいきました。

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身の回りにある色々な記号のきまりについても考えていきました。
教室などの身の回りの記号を集めて、気づいたことをみんなで共有しました。
子どもたちからは、「丸や三角、四角の形の記号が多い。」「赤や黄色の記号が多い。」
「赤は禁止を表す色ではないか。」などの意見が出ました。
そこで、図工科の先生にいらしていただき、スペシャルゲストとして解説をしていただきました。
赤は一番目立つ色だから禁止を表す色に使われることや、
黄色地に黒色が入ると遠くからでも見やすいことなどを話していただきました。
実際に折り紙を提示してみると、子どもたちからは「確かに赤は遠くからでも目立つね!」、
「だから黄色と黒の標識が多いのか!」といった声があがりました。
子どもたちは今回のお話で、誰にとっても一目で分かりやすくするために、
色や形、大きさといった制約が記号にあることを体感できたようです。

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次に、文章における制約を体験していきました。
200文字の作文を3行にまとめ、3行の作文を5文字で表すという活動を行いました。
どんどん文字数の制限が強まっていくため、子どもたちから「えー!絶対無理です!」といった声も
あがりましたが、実際に行ってみると、どの5文字にしようかあれこれと考えるのが楽しいようで、
友だちと交流しながら笑顔で取り組んでいました。
200字→3行→5文字で表したものを、更に五七五のリズムで表して「創造」していきました。
みんなすっかりリズムの心地よさに慣れたのか、その日の授業以降、五七五で会話をする子が続出しました。
その後、俳句の構造や表現技法を学びながら、心が動いたできごとを俳句に表現する活動を繰り返し行っていきました。

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最後は、今までに作りためてきた俳句の中から一句を選んで、選んだ理由とともに発表を行いました。
発表練習の時間は本当にごく僅かな時間でしたが、自分たちでアドバイスをし合いながら一生懸命に練習し、
本番では、各自が自分の思いを堂々と伝えることができました。
Unit3の期間は終わりましたが、Unit3の学びは、子どもたちの中でまだまで続いています。
2月に学年全員で応募予定の伊藤園主催の俳句コンテストに向けても、
「絶対に入選したいです!」「家でもまた新しい俳句を考えてきます!」と意気込んでいます。
今後の子どもたちの学びの動向にも、是非、ご注目ください!

(文:3年生担任)



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