校長より ~学校再開と今後の予定について~

保護者の皆様へ

皆様ごきげんよう。

 6月1日から学校を再開しました。臨時休校は、実に3ヵ月余りに及びました。この間、教科書や課題の送付、授業動画の配信、オンラインによる朝礼や学活、ライブ授業などを行ってまいりました。保護者の皆様には、長い期間、ご心配やご負担をおかけいたしました。心より感謝申し上げます。

 学校が再開された今でも、保護者の皆様の不安は解消されるまでに至っていないものと思われます。児童の「心の健康」や「学習」に対する心配が大きいと推察します。「心の健康」については、5月30日の校長講話でお伝えしました通り、6月は児童一人ひとりの身体的な健康確認のみならず、心の健康をしっかりと確認してまいります。未知の病気に直面し、不安や恐れから学校生活に戸惑いを覚えないように、焦らず、児童のペースやリズムを尊重し、声を聴きながらクラス運営を行ってまいります。「学習」についても、抱えた不安や悩みに共感しながら、進めていきたいと考えています。各学年の学習事項を見定め、教科書全てを駆け足で消化するのではなく、複数年計画で柔軟に対応してまいります。国からの通知では、「次学年または次々学年に移して教育課程を編成する」とし、学習指導要領の弾力化が示されています。児童の実態に応じた柔軟な対応を行います。卒業学年である6年生については、優先的に学習活動ができるように配慮してまいります。

 学校再開後は、学級を2グループに分け「分散登校」としています。お知らせしました通り、時差通学、短縮授業を行っています。感染状況を踏まえながら、通常登校に向けて、「週2日2時間昼食なし」(Aパターン)、「週4日2時間昼食なし」(Bパターン)、「週2日5時間昼食あり」(Cパターン)と、段階的な計画を立てています。6年生、5年生については、登校日数と授業時間数を多くしています。

 今日で開校して二週間が終了しました。子どもたちが登校する姿は輝いています。ドキドキ、ワクワクした一週目、ニコニコ笑顔があふれた二週目と、登校する日を心待ちにしていた子どもたちの姿に、『なくてはならないもの』は何なのか、『大切なもの』は何なのか、気づかされた思いをしました。やはり学校は、子どもたちがいて成り立つものです。子どもたちの元気な声、明るい笑顔、むじゃきな姿があり、「ごきげんよう」の挨拶が響き渡る場所こそが、聖ヨゼフ学園小学校です。

 始業式では、「"安全"は、誰かがくれるものではありません。みんなで、つくるものです」「全員で、聖ヨゼフ学園小学校の安全と健康をつくりましょう」と伝えました。一人ひとりの行動を見ていると、『ヨゼフのきまり~特別バージョン~』をよく守って行動していることがわかります。自分と他者の健康と命を守るために、「3密」を避け、検温をし、手を洗い、うがいをする、顔を洗う、消毒をするなど、一人ひとりの行動が感染予防では大切です。飛沫感染や接触感染の防止の観点から、いろいろと制約されることがたくさんあります。しかしながら、希望をもって、明るく、元気に過ごして欲しいと思います。

 しかしながら、依然として感染拡大の懸念は払拭されておりません。そのことを踏まえ、7月も慎重な対応を行いたいと考えております。「週2日5時間昼食あり」として、金曜日は4・5・6年生が登校するかたちをとります(Dパターン)。保護者の皆様には、引き続き健康観察やマスクの着用などご協力いただくことがございます。学校といたしましては、全教職員が一致して、児童の健康と安全、命を守るために全力を尽くしてまいります。何卒ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

 また7月20日から保護者面談を計画しています。実施の方法については検討を重ねておりますので、あらためてお知らせをさせていただきます。7月の予定については、『在校生・保護者の皆様へ』をご覧ください。

 状況によっては更なる変更もあります。学校ホームページ等でお知らせさせていただきます。引き続きご協力いただきますようお願い申し上げます。

2020年6月11日

学校法人アトンメント会

聖ヨゼフ学園小学校 校長 荒屋勝寿



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