校長より ~卒業に向けて~

 新型コロナウイルスの世界的な猛威はまだやみません。収束の予測ができないまま、緊急事態宣言が2週間延長されることとなりました。卒業、進学の時期を迎え、保護者の皆様にとってはご心配が大きいことと思います。学校は今まで通り、手洗い、うがい、手指消毒、マスクの着用、シールドの設置など、感染防止を徹底して授業を進めてまいります。放課後の活動は行わず、出欠席の扱いについても、これまでと同様の対応とします。

 2020年は、多くの式典や行事が新型コロナウイルス感染防止対策の一環で、中止または延期され、開催したとしても縮小、短縮措置が取られました。卒業式も例外ではなく、聖ヨゼフ学園小学校では校庭にいすを並べ、小さなステージをつくり、卒業式を行いました。晴天に恵まれましたが、卒業児童と教員のみの卒業式でした。

 あれから一年が経過しました。今日から11日後が卒業式です。卒業式は「学校生活に有意義な変化や折り目を付け、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活の展開への動機付けとなるようにすること」とされています。そのことを踏まえ、希望や意欲をもってこれからの生活に臨もうとする態度を養うねらいがあります。卒業する6年生は、成長を自覚し、6年間を振り返ることで感謝の気持ちを深めます。在校生は祝福とともに、次の学年に進級する心の準備の場となります。3月2日から、在校生、卒業生ともに卒業式に向けて練習を開始しました。それぞれ、回を重ねるたびに成長が見られます。一生に一度の大切な学校行事です。コロナ禍の現在、制約はありますが、感染防止対策を徹底して、65回生の成長の足跡をしっかりと残せるような式典としたいと考えています。

 当たり前のことが当たり前にできない状況が続いた一年でしたが、児童は前向きに学校生活を送ってくれました。小さな1年生の姿は、時がたち学校を代表する6年生の姿になりました。この一年、どれだけお祈りをたくさんしたことでしょう。6年間ともなれば想像がつきません。「信望愛」の校訓のもとで膨らんだ蕾が、それぞれ美しい花を咲かせることを願っています。

2021年3月5日

学校法人アトンメント会

聖ヨゼフ学園小学校

校長 荒屋勝寿



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