校長より ~二学期の始まりまで、頑張りましょう~

校長より ~二学期の始まりまで、頑張りましょう~

 児童の皆さんへ

 皆さん、ごきげんよう。

 毎年、二学期が始まると、教室や廊下に、夏休みに作った作品や研究したものが展示されます。工夫をこらして作ったものや苦労して作ったと思われるものが数多くみられます。いつも楽しくみています。今年はそんな楽しみが、少し先になりました。

 さて皆さんは、夏休みはどのように過ごされましたか。感染防止のため、外出をひかえ、お家で過ごした人も多かったのではないでしょうか。大きな制限がある中、『東京オリンピック・パラリンピック2020』が開催されました。日本選手をはじめ、世界各国の選手の皆さんの活躍に大きな感動を頂きました。力いっぱい競い合う選手の姿に励まされました。スポーツの豊かさ、競い合うことの美しさ、一生懸命取り組むことの素晴らしさを改めて感じました。皆さんは、どんな競技がおもしろかったですか。二学期が始まったら教えてください。

 新型コロナウイルスについて、感染の収束の見通しが依然立たないままです。皆さんの健康と安全、命を守ることを何よりも優先して、先生方全員で、二学期の開始時期を考えてきました。国や神奈川県から示される感染情報を慎重に見極め、学校にお勤めの校医さんや薬剤師さんと相談を重ねた結果、二学期を開始することはまだできないと判断しました。皆さんに、9月13日(月)に始業式をすると伝えましたが、二学期のスタートを10月4日(月)に延期することにしました。緊急事態宣言が継続され、日本のみならず世界中がまだまだ予断を許さない状況の中にあります。児童の皆さんの健康と安全、命を守ることを最優先して、始業を遅らせました。

 二学期のスタートが一ヵ月延びましたが、今は、皆さん一人ひとりがお家でできることをしっかり行ってください。ZOOMの授業の合間にお家の窓を開けて空気の入れ替えをしたり、外出をしたら手をしっかり洗い、うがいをする、ご飯をしっかり食べる、睡眠をよくとる、運動をする、息抜きをする、お散歩をするなど、できることはたくさんあります。時間を無駄にすることなく、どんなことが今皆さんに求められているのかを考えて行動してください。

 Google Classroomで課題を示し、提出してもらっています。うまく提出できていますか。ZOOMを活用した授業は、楽しいですか。今日から専科の授業も始まりました。皆さんが意見を述べたり、疑問を投げかけたり、学び合う姿を嬉しくみています。制限はありますが画面を通してともに体験し、感動し合う皆さんの姿は、先生方が今ある困難を乗り越えるための大きな力となります。学校でもZOOMでも、皆さんの輝く姿は変わりません。ご家族の方にサポートをしてもらいながらチャレンジしている人、一人でどんどんできる人もいると思います。学年やクラスによっては、お友達との交流の時間があります。先生方は、皆さんとコミュニケーションをとりながら、健康確認もしていきます。先生方は心を一つにして、"繋がり"と"学び"に力を入れていきます。安心してください。

 神様は、私たちを愛してくださいます。皆さんは、そんな神様に、毎日、静かに、手を合わせてお祈りをすることができます。神様は、皆さんの命の輝きを、見守ってくださっています。もうしばらく我慢をして、神様の見守りの中で再会しましょう。

保護者の皆様へ

 緊急事態宣言が延長され、学校の始業、再開について、保護者の皆様のご心配も絶えないことと存じます。

 聖ヨゼフ学園小学校では、2021年度、児童の健康と安全、命を守ることを何よりも優先して学校運営を行って参りました。神奈川県では、この夏1日の感染者数が3000人近くまで増えた日もあり、緊急事態宣言がさらに9月30日まで延長されることになりました。これまでより感染力の強いウイルスに変わってきたために、子どもたちへの感染も懸念されています。国や神奈川県からもたらされる感染状況を慎重に見極めておりますが、二学期の開始は厳しい状況と判断しました。9月13日(月)を始業日とお知らせいたしましたが、学校医、学校薬剤師などの専門家とも協議を重ね、10月4日(月)に延期することといたしました。予断を許さない状況の中で、児童の健康と安全、命を守ることを最優先し、政府や専門家会議の見解等をしっかり見極めて参ります。

 これまで、オンライン上ではありますが、「学校との繋がり」「学びの継続」「学びの質の維持」を方針として、8月31日よりGoogle Classroomによる課題配信と提出、ZOOMによる担任と専科教員の授業を行って参りました。お子様の端末操作のサポートや通信環境の整備など、保護者の皆様には多くのご協力をいただきました。心より感謝申し上げます。二学期再開に向け、学校との繋がりをさらに強めるために、映像や音声でクラス内の横のつながりをつくり出すことも始めています。児童と児童、児童と教員を繋ぐコミュニケーションの場をオンライン上に設けることで、心身のケアと健康確認をしております。教員一丸となって今の状況に対応してまいります。ご協力よろしくお願い申し上げます。

 お子様方は、「友達と遊びたい」「学校に行きたい」「公園で遊びたい」という思いを抱きながら、それぞれ、生活リズムを保とうと努力を重ねていることと思います。努力しながらも、授業が受けられないことを不安に感じているお子様もいらっしゃることと思います。未来に、より良い見通しを持てるようなオンライン学習にしてまいります。保護者の皆様におかれましては、オンライン学習の長期化によるお子様方が抱えるストレスや学習面での不安がおありかと思います。二学期開始後には、年間行事の組み直しなどの対策を講じ、全教員で知恵を出し合い、不安な点を無くして参りますので、ご安心ください。

 オンラインの授業は、双方向のやり取りができる点に魅力があります。音楽や体育といった専科の授業でも一方通行ではなく、子どもとやり取りしながらの授業が実現できています。制限はありますが意見を述べたり、疑問を投げかけたり、学び合う姿が見られます。画面を通してともに体験し、感動し合う姿が見られます。子どもたちの姿は、私たち教員がコロナ禍という危機を乗り越えるための大きな力となります。「制限されて少ないものが、より豊かなものになる」という新鮮な驚きがありました。一方で、子どもたちが"学校"という場所で学ぶことの大切さを改めて気づかされています。

 聖ヨゼフ学園小学校では、どのような状況にあろうとも「信・望・愛」の校訓のもと教育活動を進めてまいります。児童一人ひとりが神様からいただいた賜物(能力)を精一杯伸ばし、意欲を持って主体的に学校生活が送れるように、教職員全員でお子様の大きな成長を図ってまいりたいと考えております。

 状況によっては更なる変更もあります。今後の変更は学校ホームページ等でお知らせさせていただきますので、ご確認お願い申し上げます。

2021年9月14日

学校法人アトンメント会

聖ヨゼフ学園小学校

校長 荒屋勝寿



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