かんじんなこと!
サン・テクジェペリの「星の王子さま」を読んだ学生の頃、2人の子どもを連れて箱根にできたミュージアムを訪ねた頃、読むたびに自分の中での評価、感想が変わって、感動したり戸惑ったり。それでもやっぱり大好きな作品です。目に見えるものばかりを追い求める現代において、想像力をどこまで高められるか、様々な場面の中で繰り返し表現されています。「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは目に見えないんだよ」
心の目で見ることは相手の立場に立ってみること、自分がその立場だったらどうなっていたのか。精神科医でもあり、作家でもあった神谷美恵子さんの「わたしでなくあなたが」という言葉は、私がそうなっていたかもしれないのに、「私に代わってあなたが」。このようにものごとを受け止めることができたなら、豊かな毎日になるような気がします。
2025年7月15日(火) 校長 清水勝幸
カテゴリ: 校長日誌|投稿時刻:2025年7月15日