聞く力の重要性!(少し長くなります)

 国際バカロレア教育の「使命宣言」に「国際バカロレア機構の目的は、異文化の理解と尊重を通じて、より良い、より平和な世界の構築に貢献できる、向学心と知性に富んだ、思いやりのある若者を育むことにある」と書かれています。別の表現では、「生涯にわたって、積極的に、思いやりの心を持ちながら学び続け、自分と違う考え方をする人々も正しいことがあると理解できる人になるよう働きかけるものである。」

その基本となるのが「聞く力」です。他者の言うこと、伝えたいことに耳を傾けることはもちろんですが、自分自身の心の声に耳を傾けること、聞くことが大切なのです。学校では、先生の言うことを聞きましょう、友達の言うことを聞きましょうと教えられます。もちろん、ヨゼフ学園小学校でも繰り返しそう教えてきました。

 しかし、聖ヨゼフ学園小学校はカトリックのミッションスクールです。神様を大切にしています。目で見ることはできないけれど、私たちを大きな愛で守ってくれていると信じています。神様の声なき声を静かに受け止めて、自分を振り返るのです。朝夕に唱えるお祈りは、神様の声を受け止め、対話する時間となります。その神様への祈りのためにも、自分自身の心の声に耳を傾けることが大切なのです。

 自分の心に聞こえてきた声を、具体的なことばとしてノートに書き留め、具体的な言葉としていくことができるようになると素敵です。何となくイライラしたり、もやもやした心の声を、文字にすることによって心の中がすっきりとしてきます。他者を理解する、異文化を理解する、そのためにも自らの心の声に耳を傾けましょう。IB使命宣言の達成にはまだまだですが、聖ヨゼフ学園小学校は、そこに向けて一歩ずつ進んでいきます。

2025年10月16日(木) 校長  清水勝幸


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