ロールスロイス!
ご存じの方も多いと思いますが、イギリスの高級車の名前です。ただ、車以外の製品でも、その業種や製品の最高峰を指すときに、○○のロールスロイスと言ったりします。
ICT,電子黒板が当たり前の現代においても、私たち教員にとって黒板とチョークは大切な相棒です。(でした?)教員室で教頭先生と話しているときのことです。小学3年生の男子児童Hさんが、静かに近づいてきました。そのまま教頭先生の前まで来ると「教頭先生、チョークの忘れ物です」と3センチほどのチビタ(*1)チョークを丁寧に紙に包んで渡してくれました。教頭先生はとても嬉しそうにお礼を言って受け取っていました。たとえ大切な相棒のチョークでも、3ンセンチほどの使いかけのチョークをわざわざ届けるとは何かあるのでしょうか?
届けられたチョークは、幻のチョークとか、チョーク界のロールスロイスと呼ばれたHagoromoチョークだったのです。残念ながら今では国内では生産されず、その技術と生産する機械は海外に移ってしまいました。そのチョークを大切に使っている教頭先生のチョーク入れと、とっておきのストックを見せてもらいました。発色も良く、書き味は別格なんだそうです。ただ消すのが手間だそうです。なかなか消えない、そのために使われなくなってしまったのかもしれません。無理を言ってちょっとだけ「清水」って書いてみました。スゴイ!ロールスロイスだ!
*1 禿る(ちびる)=先がすり切れる。「ちびた筆の穂先」(新明解国語辞典)ずいぶん昔、月刊「太陽」でちびとはげは同じ字だ!と言葉の特集で書いてました。怒!
2025年6月3日(火) 校長 清水勝幸
歴史を感じるチョーク入れです。どれほど多くの生徒さんたちに、理科の説明や図を書いたのでしょうか。
チョーク界のロールスロイス! 発色と書きやすさが違うそうです!
カテゴリ: 校長日誌|投稿時刻:2025年6月 3日