「彼は我に返って!」

 第二回目のカトリック講座が開かれました。私は5年生の探究グループによるインタビューがあったので、途中からの参加となりました。インタビューのテーマは、「何故、宗教が原因となる戦争は無くならないのか」というものでした。私の答えは、「それぞれの宗教にはそれぞれの主張や理由があるのに、相手の理由や主張に耳を貸さない、受け入れないからでは」5年生の皆さんがどこまで理解してくれたかはわかりませんが、それ以外にもいくつか答えて終わりました。

 平松学園長神父様の今日のテーマは、希望の源・・・「待ち望まれるいのち」具体的には、ルカ福音書の15章にある、放蕩息子のたとえを引用しながら「ゆるしと和解による希望」についてお話しされました。罪を犯してしまった弟が「我に返って」神のもとに帰ろうと決心します。それに対して父(神)は、回心した息子をゆるし、受け入れるのです。神父様は、その時の父の思いは「いてもたってもいられない思いに駆られて」「はらわたがちぎれるような思いから」回心した息子をゆるしたのではないでしょうかと話してくださいました。

宗教による戦争も、放蕩息子のゆるしと和解も、それぞれが神様からいただいた「我に返る」ことから始まるのかもしれません。

 【我に返る】 三国(三省堂国語辞典)では、「はっと、正気を取り戻す」とあり、新解さん(三省堂新明解国語辞典)では、「我を取り戻す」とありました。

2025年7月2日(水)  校長  清水勝幸

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「房州うちわ」宿泊体験学習に参加できなかった私に、6年生のTさんが作ってくれました。宝物です。世界に一つの、Myうちわ!


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