80年前の今日

 今日は広島に原子爆弾が投下されて80年目となります。被爆して亡くなられた方、生きて原爆症に苦しまれた方、そのご家族の方々の為に祈ります。

 今から31年前の秋、前任校の最後の仕事の一つに、修学旅行の新たな候補地選びというものがありました。旅行代理店の方と修学旅行係の先生と3人で、広島、長崎の教会や平和関連施設を訪問しました。その時、広島の幟町教会でお話をしてくださったのが、カトリック広島教区の長谷川儀(ただし)神父様でした。神父様は穏やかな口調で被爆した時のことを話してくれました。当時14歳だった長谷川少年は、爆心地から2キロの川べりで被爆しながらも、命を取り留め、司祭となって81歳の生涯を全うされました。初期の治療にあたってくださったのが後にイエズス会の総長となられたアルペ神父様だったのも、長谷川少年に大きな影響を与えたのかもしれません。多くの学校の平和教育に被爆者として、司祭として最後まで関わってくださいました。神父様が亡くなって13年が経ちます。平和な世界はみんなで守り、引き継いでいかなければなりません。今も紛争で苦しんでいる多くの子どもたちの為にも祈ります。一日も早い平和が訪れますように。

2025年8月6日(水)  校長  清水勝幸


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