どうしよう!

 朝の職員朝礼で、入試委員の先生から「入試用のパンフレットが完成しました。本日の放課後、4時ごろになると思いますが、発送のための封入作業を理科室で行います。先生方のご協力をお願いします。」と、アナウンスがありました。

 3時過ぎに理科室をのぞいてみると、机の上にパンフレットやチラシなど、入試用の資料がきちんと準備され、封入作業の開始を待つだけの状態でした。電気もついていない理科室で、しばしパンフレットを眺めていた時です。かすかな音で「カチッ」廊下側からカギが掛けられました。誰もいないと思った理科の先生が、安全対策のために施錠したようです。急いでドアに近づきましたが、もう誰もいません。理科室は内側から開けられない仕組みとなっています。実験などで使用する薬物も保管されている理科室は、使用していないときは施錠が必須です。

 そんなことより、出ることができません。どうしよう!かすかな期待で隣の準備室へ、幸いにも鍵は開いています。その時です。またも廊下側のカギが「カチッ」。急いで駆け寄ると、足音が聞こえたのか、静かに鍵の開く音が。「申し訳ありません。掃除の児童を帰して、電気も消えていたので」理科の先生は、台車にいっぱいの段ボールを積んで捨てに行くところでした。安全のために、カギをかける。当たり前のいつもの作業です。先生が悪いわけではありません。私が悪いのです。でも、先生方の防犯意識、しっかりと確認できました。

2024年4月23日(火) 校長 清水勝幸



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