【出前授業】5年生探究 起業について

5年生ユニット4では、セントラルアイディア「情報の分析が根拠をもった判断につながる」の理解を深めるために、ヨゼフオリジナルの商品やサービスの開発に取り組んでいます。3時間目はサマティブ活動の説明を受けました。児童たちはこれから事業計画書を作成し、その中から選ばれたサービス案で会社を立ち上げ、最後は教頭先生や校長先生に向けてプレゼンテーションを行い、模擬的に出資していただく予定です。

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 4時間目は特別授業として、デジタルハリウッド大学特任准教授であり、Michikusa株式会社代表取締役社長の臼井拓水先生をお招きし、「起業する際にどのような点を意識してサービスを考えるのか」についてお話しいただきました。「サービスとは、誰かの困りごとを、アイディアで"できる形"にして、喜んでもらいそのお礼としてお金をもらうこと」と教えてくださり、「笑顔になってほしい人を思い浮かべて」と児童に呼びかけながら、事業計画書作りを一緒に考えていきました。授業では、臼井先生の実体験や失敗談を交えたお話に、児童たちは真剣な表情で耳を傾けていました。起業やサービスを売る際にはどんな準備や視点が必要なのかを考えながら、積極的に質問をし、気づいたことを一生懸命メモする姿が印象的でした。

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授業の最後には、臼井先生から「幸せ」についてのお話もありました。

「たくさんお金を稼いだら何をしたい?」と問いかけると、児童たちは「ゲーム!」「毎日焼肉!」「野球!」「美味しいごはんを食べる!」と次々に答えていました。すると先生は、「もし夢の生活を毎日していたら、ずっと幸せかな?」と問いかけ、「実は、叶えた後はやることがなくなっちゃうし、ゲームもたまに買ってもらうからこそ楽しいんだよ。」と話してくださいました。

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続けて「自分だけが幸せなのは意外と簡単で、いつか飽きてつまらなくなる。本当にずっと幸せでいるためには、他の人を幸せにし続けることが大切なんだよ。だからこそ人を騙してはいけないし、それはサービスとは言えない。誰かを必ず幸せにしなきゃいけないよ。」と語られました。

 最後に「僕は起業して毎日いっぱい頑張ってお金を稼いだけど、結局僕一人が幸せになってもしょうがなかった。だから今は、AIを教えることで多くの人に学びや喜びを届けることをしている。」と温かい言葉を伝えてくださいました。

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子どもたちはその言葉に深く頷きながら、これから自分が作るサービスで「誰を幸せにしたいか」を改めて考える時間となりました。

(文責:5年学年担当)


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